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多久川の概要

 多久川は、農業水溜池「雷山大溜池」を水源とし、市内有数の水田地帯である沿岸の農地を潤しつつ、2級河川・長野川に合流する準用河川です。

 平成元年に事業着手した、前原都市計画整理事業(南風台団地)の関連工事として、左右両岸がコンクリートブロック積護岸の単断面河川としての性格を呈しつつも、今もなお灌漑期・非灌漑期により水質・流量が変動する農業用水路としての性格も併せ持っています。

 

 改修整備に当たっては、水辺の生きものに優しい整備をコンセプトに、魚巣ブロックや緑化ブロックを用いた護岸の整備がなされました。しかし、河川土が真砂土ということもあり、平水時に芽生えた水生植物も豪雨時の高水により流出し、工事完成後の数年間は水生植物や魚影をほとんど見ることができませんでした。

 

 改修整備後十年以上を経た現在、自然のダイナミズムのもとに中州ができ、瀬・淵を持つ低水路が形成され、多様な動植物が生息・生育する自然豊かな水辺空間になってきました。

 

 魚介類についても、近傍に生息する魚類についてはほとんどが確認でき、魚影も濃くなってきました。  

 

 近所の方からの連絡を受け、ホタルについては、平成19年6月初旬に飛翔が確認され、メダカについても平成20年5月に確認されました。また、川では「カワセミ」が餌(小魚)を狙っている姿を見ることができます。

 

 

 

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